「山 本 耳 か き 店」


夕刊フジ記者(太田鉄平氏)の体験談


和の空間でシンプルな耳かき店
浴衣小町の膝枕で30分間の極楽


秋葉原の中央通りに、昨年12月にオープン。

浴衣姿の「耳かき小町」が膝枕で耳かきをしてくれるという異色のサービスが反響を呼び、
週末の来店客数は100人超と、今や予約無しでは入れない盛況ぶりだ。

真新しい畳の香りが漂う薄暗い店内
BGMには小鳥のさえずりや琴の音がかすかに流れ、
喧噪とした電気街を歩いて来たのがウソのようだ。

案内されたのは、3畳ほどの和室。
浴衣を着た耳かき小町のめぐみさん(19)が笑顔で迎えてくれた。

軽いトークのあと、さっそくお膝を拝借。
直に頭を乗せるのは禁止との事で、タオルを挟んでの膝枕だが、
柔らかな膝のぬくもりがしっかり伝わってくる。
他のお客に迷惑がかからない程度のトーンでおしゃべりをしつつ、耳かきが始まる。

容姿端麗のめぐみさんはタレントを目指して修行中の身。
「夜の仕事はやっぱりちょっと怖いので、いまはバイトでお金を貯めながらポツポツと芸能のお仕事をしているんです」
アルバイトとはいえ、耳かきの腕は確か。安心して任せられるのは何とも心地よい。
「1日に20人近くやってますからネ、イヤでも上達しますよネ
最近は、耳垢が貯まっている方がやりがいを感じちゃう」と、プロ根性も出てきた。

耳かき自体は10分程度で終わり、その後は耳ツボを優しく押してくれたり、肩もみをしてくれたり。
首や頬、肩にに小町の柔らかな手が触れ、コレが不思議と落ち着く。
心地よい一時に、眠気をもよおすもまもなく制限時間の30分
それでも、癒され感は十分、これで2500円はリーズナブルだ

それで物足りないなら、60分コース(4500円)が有る。
耳のうぶ毛剃りや、ハンドマッサージが付く。

場所柄客はオタクばかりと思いきや、近くで働くビジネスマンや興味本位でくる若者も多いという。

個室サービスだけに勘違いして過激なサービスを要求してくる客もいそうな物だが、
「私も最初は不安でしたが、意外にそういう乱暴な方は居ないのです。
皆さん、眠ってしまう方がほとんどなんですよ」
色気よりはむしろ家で妻や恋人にしてもらえないからと言って来店する客が多いようだ。

広報担当の小林克次氏(37)は、「当店は心の癒し。皆さんなじみやすい空間で小町の膝枕に
耳かきで心がほぐれたと喜んで頂いております」と話す。

なるほど、街の美容室や理髪店でもこうした耳かきサービスが有るにはあるが、
やっぱり膝枕にはかなわない。

たかが”耳かき”されど”耳かき”

シンプルなサービスも癒しとして取り込んでいく、そんなパワーがアキバには有る。