オリックス、1000円散髪の「QBハウス」買収へ



オリックスは31日、ヘアカット専門店「QBハウス」を全国展開するキュービーネット(東京・中央)を買収することを決めた。
8月中に創業者などから約74%の株式を数十億円で買い取る。
経営陣なども約5%を出資するMBO(経営陣との共同買収)の形をとる。
経営陣と協力して企業価値を高め、今後2―3年のうちに株式を公開させたい考えだ。

 MBOはこれまで、主に外資系や証券会社系のファンドが積極的だった。ノンバンク大手のオリックスが乗り出すことで、
MBOのすそ野も広がりそうだ。

 QBハウスは「10分1000円」をキャッチフレーズにした短時間で低価格のヘアカットサービスで顧客層を広げ、
1995年末の設立から10年強で店舗網を約340店に拡大。年間利用客数は950万人に達し、
数年前からはタイや香港など海外でも出店を開始した。

 キュービーネットは創業者の小西国義現会長が経営から退くにあたり、株式公開に向け経営を支援する新たな株主を探していた。
オリックスは取締役2人を派遣し内部管理体制の整備などを支援していく。
株式取得後にオリックスは約5%分を現経営陣と従業員に譲渡し、一体となって経営を推進する体制を整える。

 創業経営者が引退した後、事業をいかに円滑に継承するかは、「日本の中堅・中小企業に共通の問題」とされる。
MBOは創業者引退後の有力な経営モデルの1つ。MBOが活発になれば、
中堅・中小企業の技術力や経営ノウハウなどの拡散を防ぐ助けになりそうだ。

                                                               [16年8月1日]日経ネットより